肩こりと血の巡りとの関係

前項では、かなりコワイ状態との関係をお話しましたが、次は血の巡りとの関係です。血の巡りもやはり肩こりに関係しているのです。ズバリ血行不良は肩こりの原因になります。
もともと血行不良状態と言うのは、筋肉を必要以上に硬くする原因になるのです。入浴したりマッサージを受けると、肩こりや腰痛がラクになることがありますよね。これこそ、血の巡りが改善されると肩こり・腰痛も改善されるという証拠です。
疲れて硬くなった状態の筋肉があると、その近くを通っている血管は圧迫されるので、血の巡りがどうしても悪くなります。そうすると、筋肉の中に発生した疲労物質である乳酸等が正常に流れていかなくなって、筋肉内に溜まってしまうのです。
更には筋肉に本来届けられるはずの酸素量も減少し、余計に乳酸が作られてしまい、筋肉がもっと硬くなるという、いわゆる悪循環に陥ります。
ところで、「こる部分」がいつも同じということはありませんか?この場合は末梢神経の傷が考えられます。こっている場所の末梢神経が傷ついている可能性があるということです。じっくり揉んでも良くならない、ジーンとした痛みがある、いつも同じところがこる、というわけです。
これも、疲労で硬くなった筋肉や、溜まった乳酸の刺激で、その近くを通っている末梢神経が圧迫され、傷もついているのです。末梢神経は、それ自体が痛み、しびれを脳に伝える神経です。圧迫されたり傷つくとコリや痛みとなります。